dazai

太宰のゆるゆる生活日記

カフェの席にて

 

 お久しぶりです。太宰です。さて、わたくしは今、某駅構内のカフェにいる。

 

 この後夕方からあるアルバイトまでの時間潰しと、腹ごしらえの目的を掲げた人間が駆け込むには、カフェ以外にうってつけの場所はないだろう。マクドナルドは今頃中高生に乗っ取られている。わたくしは、そんなところに飛び入り参加する勇気などない。

 

 しかしながら「世界の駅乗降者数2015」にて第5位にランクインしたこの駅構内のカフェの混みようは、尋常ではない。空席があるのは、本当にラッキーである。そして今わたくしはそのラッキーに遭遇し、見事座席権を獲得した。

あああ〜 ゆったりスペース極楽なんじゃ〜〜

 

 そんな極楽時間も、数10分で破壊された。

 

 その前に、わたくしの座席の近辺情報をお伝えしたい。ざっくり絵に描くと、こんな感じである。

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(ほんの一画です。実際はもっと奥にスペースありますよ。)

 

 図の中で、わたくしの位置は左下にあたる。すぐ右隣のテーブルだけ、空いていた。わたくしにしてみれば、誰とも接していない状態なので、良席であった。視覚的な仕切りは無くとも、そこにほんの少しのスペースがあれば、たちまち透明な壁が築かれるものである。お陰で、腹ごしらえのため、カフェにも関わらず爆食いしているという恥ずかしさも、多少は軽減されていた。

 

 「きゃ〜〜!あははは!!!でね〜!藤本君がね〜!」

「へえ〜〜そうなんだぁ〜!!」

 

ああ、これは、来るなあ…。声を聞いただけで分かった。これは頭の悪い女の声のボリュームと会話である。そんな人達が、このおひとりさまゾーンに鎮座する我々に気なんて使えるはずがない。きっと彼女たちは、この空席のテーブルを見つけ、一目散にやって来る。

 

「わたしってほら〜 自分からLINEとか終われない人じゃん?」

「へえ〜〜そうなんだぁ〜!!」

 

知るかボケ。と心の中でボヤいているうちに、彼女たちは席に着いてしまった。

嗚呼、ゆったりスペースの極楽が…。

 

 パスタ、サラダ、ケーキの3点セットに囲まれたわたくしの横に、カプチーノのショートサイズを持った女子大生。声のボリュームは相変わらず。会話の9割男関係。精神的、聴覚的、あらゆる方向からわたくしをやっつけに来る。忘れかけていた爆食いに対する恥ずかしさも、フツフツと取り戻されつつある。

ひとつ飛ばした席でパソコンをカタカタしているおじさん、今どんな気持ちですか。かわいい女子大生キタコレテンアゲ〜!って感じっすか。でしたら何よりです。

 

 と、ここまで書き上げたところで、女子大生二人組がお帰りになられた。滞在時間40分程であっただろうか。意外と短かった。先程の図に描いたメンバーは、まだ鎮座している。

 

 女子大生二人組に、来るべき時間が来てしまっただけなのか。それとも、おひとりさまゾーンの我々が放つ ”何か” をキャッチして、退散することにしたのか。真相は、わたくしには到底知り得ぬことだが、”二人組” という、互いにとって味方がいる状態でやって来た彼女等に、おひとりさま集団の放つ、何か底知れぬ腐臭のようなものが勝ったとしたならば、それはおひとりさま種族にとって、大いなる一歩となり得るのかも知れない。

なんて、くっだらないことを考えながら、いつの間にか喉が渇いていたのでアイスティーをすすった。寒い。

 

 その数分後、空席になったところに20代の女性がひとりで腰掛けた。おひとりさまゾーンの我々は、快く彼女を迎え入れ、再び極楽時間を取り戻すのであった。